札所巡りのおはなし

あばらく

お参りするときの服装や持ち物

まずはじめに、お参りするときの服装に関して、特に決まりはありません。

四国八十八ヶ所を廻っていると、お遍路さんの格好をしている人や白装束ではなくとも普段着の上に白衣もしくは笈摺[おいずる]を羽織っている人をよく見かけます。が、その他の霊場・札所参りでは巡礼姿でお参りしている人を見かけることはそれほどありません。霊場・札所参りに限らず、ふつうにお寺参りをするのであれば、いくつかの気をつけるべきポイントに注意さえすれば普段着でだいじょうぶです。

ただし、特別な意味合いを持ったお参りのときや、普段は入ることのできない場所(お寺だとお堂の内陣、神社だと神殿など)でお参りするときは、男性ならスーツにネクタイ、女性ならスーツやフォーマルなワンピース、子供なら制服といったように少しかしこまった服装を心がけたほうがいいでしょう。

お参りするときの服装の注意点

普段着でお参りしてもなんら問題ないとはいうものの、カジュアル過ぎる服装は避けたほうが無難です。ある程度のマナーを守って気持ちよくお参りするためにも、服装で注意すべきいくつかのポイントを紹介します。

  • タンクトップやキャミソール、ミニスカートやショートパンツなど肌の露出の多い服装は避けましょう。
  • 殺生をイメージさせるレザーや毛皮のついている服装や小物は避けましょう。
  • 派手な色や柄の服装はなるべく控えましょう。
  • ヒールのある靴やサンダルは避けましょう。
  • 帽子をかぶっている場合は、山門を入る前に脱帽しましょう。

お参りするときに持っていったほうがよいもの

お参りに行くのに必ず必要なものというものはありません。ただ、「神さまや仏さまとご縁を紡ぎに行く」という気持ちでお参りすることがなによりも大切です。
この気持ち以外に、あれば便利なもの・できれば持っていったほうがよいものがありますので、ご紹介していきたいと思います。

ろうそく・線香

お寺で買うこともできますが、必ずしも常備されているとは限らないので、自分で用意していったほうがいいでしょう。

マッチ・ライター

種火やマッチ・ライターが常備されていればいいのですが、なければろうそくや線香に火をつけることができません。他の人がお供えしたろうそくから火をもらうと他人の“業[ごう]”ももらい受けてしまうことになるといわれますので、自分で用意していったほうがいいでしょう。

小銭

お賽銭はもちろん、ろうそくや線香を買うには小銭が必要となります。また、御朱印をいただくときも、お釣りの要らないようにあらかじめ小銭を用意しておくのがマナーです。

ハンカチ

手水舎で手と口を清めた後に拭くために用意しておきましょう。

数珠(念珠)

お堂でお経を唱えるのであれば、ぜひ持っていってほしいものです。ブレスレットのように手首につける腕輪数珠でもかまいません。なお、お数珠は床やイスに直接置いたり、手に持ったままトイレへ行かないように注意してください。
お寺での忘れ物や落とし物にはお数珠もけっこう多いそうですから、法要で使うような高価なものは控えたほうがいいでしょう。

輪袈裟[わげさ]

輪袈裟は僧侶が着る「袈裟」をシンプルにしたもので、参拝時の正装となります。霊場巡拝や札所参りでは、輪袈裟を首にかけている方が少なくありません。
食事をするときやトイレへ行くときには、必ず輪袈裟をはずすようにしましょう。